Magickeyboard 10Keyの修理

あるジャンク屋で黒っぽい且つ格好良いキーボードを発見。なんと前から欲しかった10キー付きのBluetoothキーボードです。結構備品ですが、充電ができないので使用するにはライトニングを常にマックに接続していないと使えないようです。

型番はA1834で、10キー無しA1645,1644が一般的です。US配置で見た目が好きなキーボードです。

ここで、普通に考えたら、内蔵バッテリがへたっていると考えるのが普通で、Aliexpressで内蔵バッテリは購入可能です。お値段は¥2,200~3,000位でしょうか。

ここで、いつもどおりのネット検索です。Magickeyboard 10KeyやA1834の分解記事を探しますが、10Key無しはiFixitでもあるのですが、10Key付きはほとんど見つかりませんでした。とりあえず同じだろうと想定して、分解に入ります。

ところが、強力な接着剤で全面が接着されており、ドライヤーでゆっくり温めながら、へらを差し込んでいく地道な作業です。また、周囲がはがれても、全面に接着テープが付いているので、恐る恐るゆっくりと曲げながら剥がしていきました。

接着テープは強力ですから、ゆっくりと慎重に。

底版のはがしが完了すると、白い内側のプレートが現れます。33カ所で止められています。最初はリベットと思い、これ以上は無理かなと思ったのですが、よく見るとT2のトルクネジになっており、何とかプレートも分解することができました。プレートを空けると、いよいよバッテリにアクセスできます。ところが、白いプレートには四角い小さな窓があって、プレートを開ける前に、そこにあるバッテリコネクタを外す必要があります。ところが、このジャンクは、その接続端子が切れており、一度分解したときに、バッテリ端子が切断されてしまったようです。つまり、前の所有者がバッテリ交換を試みたものの、バッテリ端子を切断してしまったために、手放したようです。

33個のT2トルクネジで固定されている内部プレートで、中央にバッテリ端子の解除窓がある。
基板の左端が切断されてバッテリ端子。
バッテリは、白い内部プレートの内側に接着されている。従って、プレートを開ける前に、バッテリ端子を解除する必要がある

次に、新たに購入したバッテリを接着していきます。私は、本来とは逆にキーボード側に接着する方法を取りました。これでも今のところ問題がありません。

Aliexoressで購入したバッテリには、接着テープとTトルクスドライバが付属します。

その後は、分解と逆の順で組み立てていきます。底版周囲に両面テープを張って、底版が浮かないようにきちんと接着します。底版中央は、元々の粘着テープで十分に接着できました。

以上、A1834 Magickeyboard 10Key のバッテリ交換報告です。元々から、一度分解されていたというオチが付いておりましたが、なかなかこのキーボードの分解記事は見つかりませんので、参考になれば幸いです。

インフレータブルサーフィン??

 今日は、家内と気分転換を兼ねて琵琶湖大中地区の湖岸を散歩。天気も良くて、風も適当にあったことから、湖岸でウィンドサーフィンと、インフレータブルサーフィン(ボーディング)という新しいスポーツを目撃しました。

 正式名はよく分からないのですが、カイトをセール代わりに風を受けて疾走するもので、ウィンドサーフィンと異なるのは、カイトがボードと離れていること、ボードは短くて、底(水中)にフィンが設置されていること。カイトとフィンの相互作用で、ボードは水上から持ち上がり疾走できることになっています。カイトは手で持ち上げられる程度に軽く作られており、フレームにはエアーが貯められている模様。琵琶湖ではここ数年はやっているそうです。でも、こんな構造、誰が考えたのか、ほんまに感心します。下の動画を見ても分かるとおり、ボードは完全に水上から浮き上がっています。

 最近、近所の友人が65歳で亡くなり、心の中の片隅に小さい穴が開いておりました。私も家内も気分転換ができたようで、何よりです。

カイト本体で、フレームにはエアーが充填されている模様
ボード下にはフィンが設置されている模様

自家製ビール一考(3)

 大型連休も終わり、いよいよ仕事復活です。

 4月8日に瓶詰めしたダークエール、いわゆる黒ビールですが、1ヶ月後の昨日、味見を再開しました。

 ところが、4月末に味見したときの味と、またまた変化しております。個人的には4月末の時の方が好みかもしれません。ワインのような風味はそのままですが、苦みがあとから来るなど、こんなに変わるものかとびっくり。アテは大根キムチとポン酢かけのほうれん草でしたが、酸味系のアテには合わないような気がしました。どちらかというと、ピザなどのチーズ系や味の濃い料理向きかもしれません。

 一般に、ドライがいいとか、やっぱりラガーやでなどと、ビール好きはとかくビールのブランドや種類を気にしますが、逆に、ビールも人や料理を選ぶのかもしれません。飲むときの体調や料理、雰囲気、いずれもビールの味を左右する要因です。今回醸造した黒ビールも、結構好みが出るビールですが、やはり、自家製ビールで人気があるのはペールエール系のビールです。次回は、その辺にも挑戦してみたいと思っています。

 改めて、ビール造りの奥深さを感じる今日この頃です。

自家製ビール一考(2)

 瓶詰めが完了して、既に二週間がたちました。一週間目の味見では、やや酸味がありますが、ワインのようなフルーティな香りがする等の評価をいただきましたが、やはりまだまだ熟成が足りないような気がしました。

 そこで、2回目の味見を実施いたしました。よく冷えた自家製ビールの栓を抜きますと、プシュッといい音を立てます。密閉度は問題が無いようです。グラスに注ぎますと、それなりに淡い茶色の泡が立ち、ホップの良い香りが立ちます。ここまでは、問題が無いようです。

 そこで、味見ですが、気になっていたほのかな酸味が後ろに隠れ、苦みが前面に出てきました。また、淡い甘さもあり、ワインのような風味も感じます。ひょっとしたら、今までで、最もコクがあるかもです。とにかく、2杯目が飲みたくなりました。一応、成功のようです。

 ところで、ビール造りで最も重要な要素のうちで、こだわりたいのが「水」です。ビールの90%を占めると言われていますから、味に直結するのもうなずけます。今回使用した水は、滋賀県湖西地方の比良山系から沢水です。地元では、金比羅の水と呼ばれ、金比羅神社の上方斜面から湧き出しています。味は、ほのかな甘みを感じる、いわゆる「軟水」と思われます。この付近の山が花崗岩地帯ですので、多分軟水でしょう。

 ビール造りに適した水は、軟水か硬水かは、過去、ヨーロッパでも議論されてきました。当然、ビール造りを行う地方で手に入れやすい水を使うのが主流でしょうから、ヨーロッパは硬水によるビール造りが発達しました。

 ミネラル量が少ない水は「軟水」と呼ばれ、スッキリとしてなめらかな味わいは、ピルスナーなど淡色系のビール造りに適しているといわれています。ちなみに日本でピルスナースタイルの淡色系ビールが主流となった要因のひとつに、日本の水は軟水が多いことがあるようです。

 ミネラル量が多い水は「硬水」と呼ばれ、比較的味が濃く、ハッキリした飲み口になる傾向があることから、黒ビールなど味の濃い濃色系ビールに適しているといわれています。ヨーロッパでは、日本とは異なり硬水の地域が多いことから、現在でも濃色系ビールが盛んに造られているようです。今回、醸造したビールは、もちろん軟水で醸造したものですから、切れ味等で不利な面があるのですが、どうも、それは当たっているような気がします。味的には、切れ味というよりも、甘みのあるコクでしょうか。これは、個人の好みにも因りますので、今後の研究テーマかもしれません。

その3に続く

自家製ビール一考(1)

 一般に、自家製ビールを作成する上で、一番の問題はアルコール濃度です。酒税法では、1%以上の濃度のビールを造るには、許可が必要で、それも年60キロリットル以上の製造量能力が無いと受けられません。そこで、自家製ビールキットの説明書や、作成記録のブログ等では、1%未満にするように注意がされています。

 しかしながら、ソコはソコ。まぁ、詳しくは書きませんが、自分で賞味するのなら問題ないと思うかもしれません。それでも法律違反となります。このような条件をご理解いただいた上で、以下のビール製造記録を御覧ください。自家製ビールのおすすめブログと思っていただければ幸いです。

 今回は、ダークエールという、いわゆる「黒ビール」の一種になります。通常は、キット缶(モルトエキス)に砂糖を加えてイースト菌で発酵させるのですが、今回は砂糖の代わりに、もう1本キット缶を使用して発酵させます。砂糖を使う場合と比較して、よりホップの香りが引き立ち、濃厚なビールになると言われています。今回使用したキット缶が以下の写真です。ただし、普通の製造法に比べて単純に費用が倍かかります。

 お値段は2本で3800円程度。これが高いか安いかは判断が難しいですが、すでに道具を持っている場合、この量で約20リットル程度醸造できますので、中瓶500ccとすると約35から38本相当になります。35本として1本たり約110円。ただし、ペットボトルに入れるにしても、中瓶に入れるにしても、容器代が瓶1本当たり100円近くかかることから、廃棄を前提にすると、1本当たり200円を超えますので、決して安上がりにはなりません。容器回収前提なら、100円ちょっとでおいしいビールが飲めることになります。先の、砂糖を使う場合ですと、半額になりますので、これはとても安くておいしい、親しみのあるビールになります。

 瓶への仕込みが4月8日ですので、2週間後の23日以降飲み頃になりますが、この間は22~24度程度に維持する必要があります(下写真)。実は、1週間後の16日に、会社の数人で1本開けて飲んでみたのですが、やや酸味があり、ワインに似た香りがするなど、人それぞれの感想で、まだまだ熟成が足りない感があります。この酸味が、本来のエキスに因るものか、最悪、雑菌の繁殖に因るものかは不明ですが、心配事の一つです。このブログで、味の経過も含めて、報告をしていきたいと思います。

その2に続く